平成15年 春期 基本情報技術者 午後 問01
問01 命令の実行に関する記述
命令の実行に関する次の記述を読んで,設問に答えよ。
1語が 16 ビットで,主記憶の容量が 65,536 語の計算機がある。
4個の汎用レジスタ(0〜3)とプログラムレジスタ(以下,PR という)をもつ。
命令語(2語長)の形式は次のとおりである。
OP : | 命令コードを8ビットで指定する。
ここでは,次の三つの命令コードを用いる。
2016 実効アドレスを R で指定された汎用レジスタに設定する。
2116 実効アドレスが指す語の内容をRで指定された汎用レジスタに設定する。
FF16 実行を終了する。 |
R : | 汎用レジスタの番号(0〜3)を2ビットで指定する。 |
X : | 指標レジスタの番号(1〜3)を2ビットで指定する。
指標レジスタには,指定された番号の汎用レジスタを使用する。
ただし0が指定されたときは,指標レジスタによる修飾は行わない。 |
I : | 間接アドレス指定を行うときは1を行わないときは0を1ビットで指定する。
| D : | 拡張用の3ビットで,常に0である。 |
adr: | アドレスを 16 ビットで指定する。 |
命令語の実効アドレスは,表のとおりに計算される。
表 X ,I と実効アドレスの関係
X |
I |
実効アドレス |
0 |
0 |
adr |
1 〜 3 |
0 |
adr +( X ) |
0 |
1 |
( adr ) |
1 〜 3 |
1 |
( adr +( X )) |
注 ( ):( )内のレジスタ又はアドレスに格納されている内容を示す。
基本情報技術者試験
設問
次の記述中の に入れる正しい答えを,
解答群の中から選べ。
汎用レジスタと主記憶の内容が図に示す値(値は 16 進数)のとき,
PR に 010016 を設定してプログラムを実行した。
ここで,010016 番地の命令は,011B16 番地(下線)の内容
011316 を汎用レジスタ0に設定している。
実行終了時には,汎用レジスタ 0 に ,
汎用レジスタ 1 に ,
汎用レジスタ 2 に ,
汎用レジスタ 3 に が設定される。
汎用レジスタ | 0:0003 1:0000 2:0000 3:0000 |
プログラムレジスタ | PR:0100 |
主記憶
アドレス |
+ 0 |
+ 1 |
+ 2 |
+ 3 |
+ 4 |
+ 5 |
+ 6 |
+ 7 |
00F8 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0100 |
2100 |
011B |
20C0 |
0003 |
2170 |
0111 |
21B8 |
011A |
0108 |
FF00 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0000 |
0110 |
0000 |
0001 |
0002 |
0003 |
0004 |
0005 |
0006 |
0007 |
0118 |
0110 |
0111 |
0112 |
0113 |
0114 |
0115 |
0116 |
0117 |
0120 |
0118 |
0119 |
011A |
011B |
011C |
011D |
011E |
011F |
図 汎用レジスタ,PR と主記憶の値
解答群
ア 000016 イ 000116 ウ 000216
エ 000316 オ 000416 カ 000516
キ 000616 ク 011316 ケ 011516
ク
オ
カ
エ
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